敵討



敵討 N001

赤穂浪士(仮)

元禄16年(1703) 23.5×72.5

		
"扨笠野内匠頭長のり元禄十四年三月伝そうけう応の役を仰付られかいそへ比良上野介に命せらる
上野介平ぜいのじやよくきざし内匠頭よりわいろのうすきをいきとふり内匠頭ふかくを
とらせんとす処ちじよくをあたへたる物から長のりがいこんやミがたく三月十四日上野介ニ刃
じやうにおよびける然ルに御場所がらをわきまへずニゑい中をさわがせたるおちどにて香村右京太夫え
預けられそく日酉の刻せつふく仰付られ且領所五万三千石召上らる依之家中一同りさんなし種々の
ぼうけいをもつて敵方の心をゆるまセ大星内蔵介を始主おんを忝ふする者四十六人主君のざんし
を受つきついに元禄十五年十二月十四日上野介宅へ夜うちなし上野介が首を得て内匠頭かはか所
に手向て主人のい霊を悦ばしむ其せいちう百歳の今にしようふび武家の鑑となれり扨内蔵介
の三男大三郎十五才の時芸州に引取大石外記と名のり父の通り千五百石たまハり番頭を勤諸士
の上ニ立大家の重役をつかさどり其血筋を残す又原惣右衛門が倅十次郎も同召出され原惣次郎と
名のり三百石にて馬廻り相勤ける同武林が一子妻の方にふかくかくしありけるが此事安芸殿
きこしめ御呼出しありて武林只七と名のらせ勘定方相勤知行百石を■■れける扨天のや
利兵衛ハ大坂三郷の御かまいニ被仰付家役之義ハ倅利右衛門へ被仰付ける夫より利兵衛京都
に蟄居して禅門となり松永土斎と改名し居ける此むね芸州公聞し召れ神妙の者也とて
飯料を五十人扶持下しおかれける又内匠頭殿弟大学殿ハ先祖の旧所を以新地五百石被下置よ
り合席に召出さるる大学殿にハ青山新やしきを下さる安芸守殿より御セわをやかれ子孫
はつづき内匠頭名せき立ぬ又比良太兵衛佐殿ハ津和安芸守へ御預鑑付られ安芸守殿領分信州
高松へ差下されける其時申達されけるハ手疵少々いへかね候間在所へ参着迄道有を付遣し
可申やと伺ひけれバ各申されけるハ夫にハ及ぶまじ医師ニても付おかれ候やうニとの事十九代の家系爰に於て断絶せり
{袖}元禄十六未二月四日 ■ほ▲を▼も●み"		

敵討 N002

姉弟神田の敵討ち(仮)

天保6年(1835) 24×31.5

		
"ここに天保六未年七月十三日夜半頃神田橋
外二番原辺ニて父の仇を打たるらんちやう
たつぬるに去ル三ケ年以前のころ播しう辺之
浪人山田なにがしといへる人同所小者亀蔵
たる者同御家中名前をいつわり金子入用
のにせ手紙差出しひらきみるところあや
しきゆへ是よりへんじせんと申され事なら
さるゆへうしろより無言ニて切かけかたうで切下シ
心えたるとて山田もかたなを抜合せしが又
みけんより切つけ直さまちくでんせり

其跡ニて姉弟かけつけ是を見るに早
事切なげくといゑともせんすへき様も
なかりケり父の仇うたんがため君江御願上
かたき打ニほそくせり仇は勢州之産
ゆへ弟は上方へたつね行姉は当国たつ
ねケりしかるに当十三日夜両国へんの茶
店ニこし打かけおちたる者を夕けしき打な
かめいたりケり其処仇亀蔵かしこを通
かかりケるニ天道之たすけたもうニはかれか
悪きやくをにくみ夜中なれ共人相しかぢか
とみゑニケり其れより両人跡をしたい行みるニ段々
鎌倉かし辺来り候てニかれも両人ニて跡より参り候へ共
心付しやゑニかけ出し跡より両人をいかけよをよを
原ニてとらいかれニ父たる仇を名乗しニ我等左様
ものニはあらづといつわりにケんとせしが悪
きやくのかれかたりついニあらわれ娘たる
者多年のかたき本毛とげたりケりあま
りめつらし事故あらましを一紙つつり諸君
高らんニ備のミ
{絵の説明}助力おじ九郎右エ門
山本三右衛門
弟卯兵衛
打たる姉
りよ
二十四
かたき亀蔵二十三 "		

敵討 N003

江戸浅草 御蔵前女仇討

不明 32×58.5

		
"天王町
鳥越橋際
夫忠孝義信ハ男女
のへだてなく人の道ニして
めづらしからず然れども
忠孝ハ明君のいへニありて
あらわれがたし故ニ積善の
家ニハよけいありせき悪の
いへニハよわう■([虫喰])ありむへなる哉
頃ハ嘉永六丑ノ十一月二十八日女仇うち
の次第を尋に茲ニ常陸のくに
阿内こうり上ねもと村ハ三千石
の大村なり名主に与右衛門と
言ねいしんあり同村名主幸
七と日頃なかよからず与右衛門ふと
あくしんおこりほうケいもつて名主
幸七をなきものにせんとたくらミケる
あるひよろこび事ありてこれをさいわいに同名主幸七をまねきいろいろニきやうおうなしいん
きんにもてなしケる幸七ハこれを少もしらすはきやうにもとくやくを用ひケれついに三十三才ニて
我か宅へかへりてしすあハれむべしそのこ家をあさむきおいはひときニ弘化四年のことなり
妹たか兄幸七しかうのしをなせし事与右衛門のしハさなり先祖より村おさをつとめいたる
にあまつさへこきやうニいる事ならすとて深くもなけきかなしミケり扨もたかハむなしく月日を
おくりしが兄の仇すておきかたしとむねんのはがミくいしはり尤与右衛門ハ武ケいハよしといへ共
一人命をすつるときハ万夫もてきする事あたわずとか然れともしそんしたれハ一大事なりとやういしつめ先
ハ江戸表ニゆかりありケれハ古郷をはなれはくろう丁二丁メ田中や八右衛門をたよりなニとなく奉公
をのそむ八右衛門ふひんニもおもひ神田おたまかいけ千葉先生ニ奉公いだし兄の仇を打たくや思ひ
ケん暑寒をいとハす奉公の合ま合まにけんしつを学ひ又は一心ニ神ぶつをいのりちうやを
わかたつはげミケる天は心さしをあハれミてか仇与右衛門あさくさふくい丁代地松本や万々
いるよしきき出したる天のこたへとよろこび四五日付ねらひ天命のがれを与右衛門御年で上
のうのかへり天王丁ニて行会たりたかすぐになのりかけ与右衛門おどろきにけんせしを助たち
鉄せんニても面てい打付両かハてハやくかた先切込たり与右衛門後ニたおれケるすくにちか下四五寸切付ル
誠ニ隠あくのむくひおそるへし終本望とけしてめてたしめてたし "		

敵討 N004

赤穂分限帳

不明 36.5×47.5

		
"{一段目} 城代千五百石 大石内蔵介 四十五 同 主税 十六
家老 千石 ● 大野九郎兵衛
同 七百石 ● 安井彦右衛門
同 六百石 ● 藤井又右衛門
同 七百石 ● 坂田左近右衛門
番頭 千石 ▲ 奥野将監
同 七百石   岡村杢之助
同 五百石 ▲ 小山源五右衛門
          大石叔父
同 五百石 ● 大野郡右衛門
同 三百五十石 吉田忠左衛門 六十三
同 五百石 ● 伊東五右衛門
同 七百石 ● 玉松七郎右衛門
同 五百石 ▲ 近藤源八郎
同 三百石 ● 外村源右衛門
用人 二百石 ● 糟谷勘左衛門
同 三百石 ▲ 近藤源四郎
同 二百石 ● 藤井彦四郎
          片岡磯貝の舅
同 三百石 ● 近藤紋右衛門
同 二百石 ● 八島惣左衛門
御用人 三百石 片岡源五右衛門
同 百石 △ 橋本平左衛門
■頭 三百石 原 惣右衛門 五十六
同 同 ● 田中清兵衛
同 二百石 ● 大木弥一右衛門
同 百八十石 ● 田中貞四郎
同 二百石 ● 植村与五右衛門
同 百石 ● 中沢与一兵衛
同 三百五十石 ▲ 早川惣介
同 百五十石 ▲ 灰方藤兵衛
同 三百石 ● 奥村惣右衛門
同 三百石 ● 河村伝兵衛
先手鉄炮頭 ■百石 ● 萩原儀右衛門
同 百石 ● 同 兵介
大目付 二百石 間瀬久太夫
      同 孫九郎
同 三百石 ▲ 仁兵郷右衛門
同 百五十石 ● 高谷儀右衛門
使番 百石 ● 多川治右衛門
同 二百石 富森助右衛門 三十四
{二段目} 使番 百五十石 ● 月岡九右衛門
同 百石 ● 佐々小左衛門
同 百石 ▲ 豊田八太夫
留守居 百石 ● 建部喜六
同 二百石 奥田孫太夫 五十七
同 定右衛門 二十五
同 三百石 堀部弥兵衛 七十八
同 二百石 同 安兵衛 三十四
馬廻り 二百石 ● 榎戸新介
京留守居 百五十石 小野寺十内 六十一
      同 幸右衛門 二十八
馬廻り 百石 間 喜兵衛 六十九
      同 十治郎 二十六
      同 新六 二十四
百石 ▲ 上島弥介
百石 ▲ 川田八兵衛
八十石 ▲ 久下織右衛門
五十石 ● 猪子理兵衛
三十石 ● 田中六右衛門
二十石 ▲ 藤井又四郎
百石 ▲ 稲川十左衛門
二百五十石 近松勘六 三十五
百五十石 早水藤左衛門 四十
二百石 赤垣源蔵 二十五
百五十石 矢田五郎左衛門 二十九
二百石 大石瀬左衛門 二十七
■■五石 五人フチ 武林唯七 三十七
二百石 ▲ 田中権右衛門
三百石 ▲ 多芸太郎左衛門
百石 △ 渡辺角兵衛
七十石 ▲ 幸田与三左衛門
百石 ▲ 高田軍兵衛
百石 菅谷半之丞 四十四
百五十石 五十石 木村岡右衛門 四十六
小性 五十石 ● 渡辺森兵衛
{三段目}百石 千馬三郎兵衛 五十一
二十石 五人フチ 大高源五郎 三十一
二百石 △ 岡野金右衛門
      同 金右衛門 二十一
百石 勝田新左衛門 二十五
小姓頭 百五十石 磯貝十郎左衛門 二十五
小姓 百石 ▲ 岡本喜八郎
+ 大石孫四郎
瀬左衛門兄■■■■くじを引ての■
五十石 ● 中田藤内
三十石 ● 井口忠兵衛
二十石 ● 上田三郎右衛門
百石 ▲ 里村■右衛門
百五十石 ▲ 長沢六郎左衛門
百石 ● 平野半平
五十石 ▲ 山上安左衛門
絵図役 二百石 潮田又之丞 三十五
浜辺奉行 百石 不破数右衛門 三十四
町奉行 百石 ▲ 毛利小平太
同 百石 中村勘介
郡方 二百石 ● 室井佐六
同 百石 ● 川村太郎右衛門
目付 五十石 ▲ 酒寄作右衛門
同 二十石 ● 梶半左衛門
運上方 二十石 ● 高久長右衛門
進物方 二十石 ● 中田利平次
先手 百石 ▲ 各務八右衛門
五十石 ▲ 陰山惣兵衛
二百石 ● 長沢義右衛門
五十石 ● 渡辺佐介
七十石 ▲ 川田八兵衛
二百石 │ 小山田十兵衛
同 ▲  同 庄左衛門
二百石 ● 松本新五右衛門
百石 ● 近松貞六
三十石 ● 田中代右衛門
五十石 ● 近松新五
百石 ● 田中席右衛門
同  ● 三輪喜兵衛
二十石 ● 同 弥九郎
{四段目}百石 ● 小山弥六
同 ● 塩谷善右衛門
同 ● 出羽理右衛門
勘定 百石 ● 嶺善左衛門
同 五十石 ● 糟谷五左衛門
■■■ 百石 ● 井口半蔵
同 二百石 ● 木村孫右衛門
取次 百石 ● 前野新蔵
同 百石 ● 小幡弥左衛門
同 五十石 ● 木村伝左衛門
奥用人 百石 ● 杉浦順右衛門
同 百二十石 ● 生野十左衛門
ハタ奉行 二百石 ● 上田三郎左衛門
同 百石 ● 佐々三左衛門
ヤリ奉行 百石 ● 大塚藤兵衛
同 百五十石 ● 鈴田十八郎
同 二百石 ● 矢野伴介
百石 ▲ 岡本太郎右衛門
もり役 二十石五人フチ △ 矢頭長介
札座 二十石三人フチ 岡島八十右衛門 三十九
近習 二十石三人フチ 吉田沢右衛門 二十九
同 二十石五人フチ 倉橋伝介 三十四
同 八両三人フチ 杉野十平次 二十■
ヒロ間 二十石五人フチ 村松喜兵衛 六十九
      同 三太夫 二十七
金奉行 十石三人フチ 前原伊介 四十
横目 八両七人フチ 茅野三平
徒士目付 五両五人フチ 同和介 二十七
同 同 神崎与五郎
■■■
長介忰 矢頭右衛門 十
■五両三人フチ 三村治郎左衛門
■■■
蔵奉行 十両三人フチ 貝賀弥左衛門
煙硝蔵 二十両三人フチ 横川勘平
百石 + 高井玄渓
+ 同 玄達
父子仇討の供をねがふレ
とも医師ゆへ大石ゆるさず
中小姓格 大石家人 ▲ 瀬尾孫左衛門
五十石 ● 斉藤孫太夫
三十石 ● 大谷新介
足カル 四両一人フチ 寺坂吉右衛門
同 寺西弥太夫仇うちの供をなす
{袖} 十 義士止馬印 ● 赤穂にて退参の印 │ 後切ふくの印
印なきハ義士  ▲ 連判の上変心の印 △ 義士病死の印
{欄外}義士の外ハ中小性以上の分をあらわす其外徒士にいたるまで五百軒余
足軽同心に至り八百軒ほど人数男二千八百人  売買禁"		

敵討 N005

東都芝万松山泉岳禅寺略図

不明 35.5×48.5

		
"{絵図有略}
東都芝万松山泉岳禅寺略図
{上段}浅野内匠頭家老大石内蔵助良雄
忠誠院 刃空浄剣居士
元禄十六癸未 二月四日 行年四十五
吉田忠左衛門兼亮 刃仲光剣信士 行年六十三
原 惣右衛門元巌 刃峰毛剣信士 行年五十六
片岡源五右衛門高房 刃勘要剣信士 行年三十七
間瀬久太夫正明 刃誉道剣信士 行年六十三
小野寺十内秀和 刃以串剣信士 行年六十一
間 喜兵衛充和 刃泉如剣信士 行年六十九
磯貝十郎左衛門正久 刃周水剣信士 行年二十五
堀部弥兵衛金丸 刃毛知剣信士 行年七十七
近松勘六行重 刃随露剣信士 行年二十四
富森助右衛門正固 刃勇相剣信士 行年三十四
{左側}大石主税良金 刃上樹剣信士 行年十六
堀部安兵衛武庸 刃雲輝剣信士 行年三十四
中村勘助正辰 刃露白剣信士 行年四十五
菅谷半之丞政利 刃水流剣信士 行年四十四
不破数右衛門正種 刃観祖剣信士 行年三十四
木村岡右衛門貞行 刃通普剣信士 行年四十六
千馬三郎兵衛光忠 刃道至剣信士 行年三十一
岡野金右衛門包秀 刃回逸剣信士 行年二十四
貝賀弥右衛門友信 刃電石剣信士 行年五十四
大高原吾忠雄 刃無一剣信士 行年三十二
元禄十五午三月十四日茅野三平常世 刃道喜剣信士 行年二十五 播州茅野村ニテ切腹
{下段}神崎与五郎則休 刃利教剣信士 行年三十八
三村次郎左衛門包常 刃珊瑚剣信士 行年三十七
横川勘平宗則 刃常水剣信士 行年三十七
茅野和助常威 刃響機剣信士 行年二十七
間瀬孫九郎正辰 刃太及剣信士 行年二十三
村松三太夫高直 刃清元剣信士 行年二十七
矢頭右衛門七教兼 刃擲振剣信士 行年十七
奥田定右衛門行高 刃秋跳剣信士 行年二十五
間 十次郎光興 刃沢蔵剣信士 行年二十六
{右側上段}大石瀬左衛門信清 刃寛徳剣信士 行年二十七
矢田五良左衛門助武 刃法参剣信士 行年二十九
奥田孫太夫重盛 刃察用剣信士 行年五十七
赤垣源蔵正賢 刃広忠剣信士 行年三十五
早水藤右衛門満堯 刃破了剣信士 行年四十
潮田又之丞高教 刃窓空剣信士 行年三十五
{右段下段}岡島八十右衛門常樹 刃袖払剣信士 行年三十八
吉田沢右衛門桑員 刃当掛剣士 行年二十九
武林唯七釜重 刃性春剣信士 行年三十七
倉橋伝助武幸 刃鍛錬剣信士 行年三十四
間 新六光風 刃模唯剣信士 行年二十四
{左段下段}村松喜兵衛秀直 刃有梅剣信士 行年六十二
杉野十平次次房 刃可仁剣信士 行年二十八
勝田新右衛門武堯 刃量露剣信士 行年二十四
前原伊助宗房 刃補天剣信士 行年四十
小野寺幸右衛門秀富 刃風颯剣信士 行年二十八
{奥下}泉岳寺蔵版
彫工 嘉兵衛
{袖下}嘉永元申年改再彫 家禅画 "		

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