引札



引札 N001

創製紅麹辞

天保10年(1839) 28×38

		
"創製紅麹辞(はしめてあかかうじつくることは)
赤かうじは 皇国(ひのもと)にいまだ其製あるを聞かす唐(から)山人のもち渡
れるをもて用にあつる事にてありける然るに 皇国の米を以て
較(たくらぶ)れば朝鮮唐山及ひ其他諸国ハ遥に劣りて及べくもあらぬ下品の
米なりさる下米の国にだも製しおせる此品を万国に冠たる米国ニて
製し得ざるの理あらんやと憤を発して是を製す製試すること年
ありて今年功既に成れりよりて海内に弘めんと欲し功能の略を左に記ス
本草綱目丹渓補遺曰紅麹気味■温無毒
震享曰 消食 活血 健脾 燥胃 治赤白痢 下水■
呉端曰 行薬勢 殺山嵐瘴気 治打撲傷損
時珍曰 治ス人血気痛及産後悪血不盡擂酒飲之良
又○丹渓心法曰 泄痢○経 曰 小児吐逆○百一選方曰 小児頭■
○摘玄方曰 心腹作痛 等ニ用て功あり
又○赤(あか)白(しろ)滑(なめ)便下(くだり)痢の人米一合ニ紅麹(あかかうじ)一匁いれ粥(かゆ)となして食すれバ
しはしは妙験あり○悪血(おけつ)尽(つき)ざる婦人右の粥を折々食すれハ験あり
○小児の頭瘡に紅麹を末(こ)となし黄連の末を加へ折々つけてよし
おひこむ事なくいゆるなり
右の外
飯(めし) 餅(もち) 菓子之類(くわしのるい) 玉子(たまご) 芋(いも) 豆腐(とうふ)其他(そのほか)一切の食類を染(そむ)れバ
美紅(あかき)となる火ニ炙醤(あぶりしたぢ)ニて煮(に)るといへとも色かはらす故に食類をして赤から
しむるハ紅麹を以て最上とす
天保巳年創製於江戸浅草福井町寓居
信州諏方  松沢義章 "		

引札 N002

萬病加減錦袋円

明治3年(1870) 25×37

		
"光斎芳盛狂画
明治三庚午歳
大二三五七九十一
小正四六八十閏十十二
池のはた仲町
錦袋円
勧学寮薬店の図
きんたいゑん
東叡山御免万病加減錦袋円(まんびやうかげんきんたいゑん)
第一気(き)つけ気血水(きげつすい)三道(どう)の大妙薬(だいミやうやく)
抑(そもそも) 此錦袋円(このきんたいゑん)の義(ぎ)ハ寛文年中(くわんぶんねんぢう)より二百余年来(よねんらい)売弘(うりひろ)メ
元祖了翁義(ぐわんそりやうをうぎ)ハ台密禅兼学(だいミつぜんけんがく)の沙門(しやもん)にて所々の観世音(くわんぜをん)の
霊場(れいじやう)へ一七日ツツ指燈(しとう)を燈(とも)し断食参篭(だんじきさんらう)いたし
たるに夢想(むさう)によつて此霊方(このれいほう)をさづかり諸人(によにん)
利益(りやく)の為(ため)に売弘(うりひろむ)るなりまた功能他薬(かうのうたやく)に
勝(すぐ)れ候ゆへ日ニ増(まし)繁昌(はんじやう)いたし其利金(りきん)をもつて
東叡山大学校(とうえいざんだいかくかう)を開闢(かいびやく)す其上一切経蔵(いつさいけうぞう)を
二十一ケ所並(しよならびニ)四十七ケ寺(じ)の院(いん)を建立(こんりう)致今に於(おい)て
年々(ねんねん)四百両余(りやうよ)寄進致(きしんいたし)候右の大願(だいぐわん) 御賞美(ごしやうび)として
輪王寺(りんわうじ) 御宮(をんミや)より権大僧都法印(ごんだいそうづほういん)の号(がう)を賜(たま)ひ
本寮(ほんりやう)の開基(かいぎ)と賞誉(しやうよ)せられ候事ハ市中(しちう)に流布(るふ)
する所の武功年評(ぶかうねんぴやう)江戸砂子(すなご)江戸名所図絵(づゑ)等の
諸書(しよしよ)に詳(つまびらか)なり然(しか)れども元より 御宮(をんミや)
親王家(しんわうけ)へ献上(けんじやう) 致(いたし) 来(きたり)候ニ付町在方へ取次(とりつぎ)の義(ぎ)ハ
御制禁(ごせいきん)に相成罷在(あいなりまかりあり)候処近年(ちかごろ)諸国(しよこく)ニ不時(じ)の
急病(きうびやう) 流行致(りうかういたし)不救(きう)の人民(じんミん)も有之候ニ付
昨辰年(さくたつどし) 東叡山御宮(とうえいざんをんミや)より御配下(ごはいか)の
御寺院方(じいんがた)へ諸人救助(しよにんきうじよ)の為(ため)取次弘方(とりつぎひろめかた)の義(ぎ)
御免(ごめん)被仰付候ニ付天台(てんだい)の寺院(じいん)ハ勿論(もちろん)
或(あるひ)ハ寺世話人(てらせわにん)且黄檗派(かつわうばくは)の寺院(じいん)ハ何(いづ)レニも
これ有(あり)候間御求被成(をんもとめなされ)実(じつ)に広大(かうだい)の
薬功(やくかう)ある事を用(もち)ひて知(し)り給ふべし
東京池之端仲町
勧学屋大助敬白"		

引札 N003

江戸元祖豆腐細工伝

不明 15.5×44

		
"江戸元祖豆腐細工伝
一先豆腐ヲふきんにつつみう■■([欠損])
板ヲあて十貫目計の石ヲのせ置
水ヲ取べしそれよりすいのふの
うらよりしやくしニてこし手ニて
よくねるべし
一たんざくねぢりむすびの類
ミの紙へうすくのべてゆでる
なりそれよりほう丁ニて切あつき
内ニむすぶべし又ねぢるべし
たんざくハあつき内紅ニて花を
出墨ニてうたをかくべし
一ももりんご玉子の類ハ手ニて
かたちヲこしらへゆでて紅ヲ
つける也玉子のきミハうこん
のこニていろ付る
一ふんどんハ赤きハ長吉たんニて色
付青きハあおこニていろ付先
白き豆腐ト一ツニして丸長く
して両はしへ板はしヲあてて
紙ニつつミゆでべしそれより
ほう丁ニて切べし
右の外さいく物ハ玄人の工夫ニて
なんなりともこしらへべし
此外でんじゆハあまたに御座候間
なんなりとも御このミでんじゆ
いたし可申候しかし此方ニしら
ざる事御断可申たいてへの事ハ
御でんじゆ紅之御用之御方さまハ
宿へ御出も可被下候
江戸 柳川一古伝 "		

引札 N004

伏禀

不明 16.5×18

		
"伏禀
御ひゐきの御かけにて日増ニ繁盛仕難有
奉存候然ル処■([虫喰])ひ普請ニとりかかり暫く相休ミ
漸く出来ニ付何もかも吟味いたし極安料ニ
その日よりなる丈ケ一酒肴折しも九付■の五鷹
ふる家の軒もときい今たまたま晴てこゑ
ねかふ其日より只観御賑々敷先来のほと
ふしてねきたてまつる
○かばやき
○なまつ
○うなきめし
○骨ぬきとぜう
太田町四丁目の角
尾張屋松太郎
五月五日六日売出し
麁茶さし上申候 "		

引札 N005

笠原薪炭店の引札(仮)

不明 24.5×37

		
"道頓堀日吉橋
南詰東へ入
炭薪商
荷受
問屋
西区幸町通り
五丁目八番地
笠原謙 "		

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